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僕は人を怖がり人に怯え人を避けてきたために、自分で自分を苦しめている。
なぜ人に怯えるのか、責められそしられ笑われ、容赦のない攻撃を受け取るのが嫌だから。
でももういいんだ。
どうぞ石を投げてください。
僕は人から嫌われよう。
僕は醜い卑怯者、それは確かなことで、それを認めたくなかっただけなんだ。
それを指摘され、吊り上げられ、磔刑に処されるのが怖かった。
いいよ、もう。
いくらでも殴ってくれ。
でもそれだけなのか。
僕は友人を、親愛を分け合う、理解と共感で結ばれた絆を信じる。
それは僕の世界には、存在しないもので、存在しないものだから信じる。
はじめから存在しているのなら、信じる必要もなく、ただそこにそれがあるということを受け取るだけでいいのだから。
僕は僕の魂から親愛と理解と共感を分けて、人に差し出すことができるのだろうか?
僕の魂にそれらは存在していないのに。今までも、今のところも。
でも信じている。
それがあると信じてやるしかない。
僕にはもうなにもわからない。はじめからなにもわからない。