頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

余白

ねじまき鳥クロニクル

栞 「ねえ、ねじまき鳥さん、あなたがあそこの井戸の底にいるあいだ、私はだいたいここに寝ころんで日光浴をしていたのよ。ここから空き家の庭を見ながら、体を焼いて、井戸の底にいるあなたのことを考えていたの。あそこにねじまき鳥さんがいるんだって。あ…

ツイッターで収集したツイート下半期編 ストリートビューの写真、画像処理で人消してると思うんだけど微妙に輪郭が出てて光学迷彩っぽさある。 pic.twitter.com/uPD9mkHuJi — ryomatsu@Cambodia (@ryomatsu) 2019年9月4日 「オーパーツ」「ウーバーイーツ」…

意識は流体だけど文字に焼き付けると固体になる

気分に左右される 流動的なもの でもその一瞬一瞬は固定的に感じられる 一定であることと、不定であることの境 正常と狂気の境目 ものを書いているとき僕は、ある状態、ある気分を固定しようと思っていると思う なんのためにか 離れるために 例えば体中を、…

ガラスの街

栞 言うまでもなく、クインはとっくの昔に、自分をリアルだと考えることをやめていた。もしいまも自分が世界のなかで少しでも生きているとすれば、その生のマックス・ワークの架空の身体を介した一段へだたった生である。それに対して、彼の探偵は、必然的に…

冬の夜ひとりの旅人が

栞 だが重要なのは小説が強調する体の細部描写、例えば歯で噛み切ったブロンコの爪とか、ブリクドの頬のうぶ毛とか、それにそれぞれの身振りや、また肉を叩き伸ばす木槌、唐辛子用のすり鉢、バターを渦巻き状に押し出す道具などそれぞれの人物によって扱われ…

辟易の途中ですがここで上半期ツイッター上で観測した至極のオモシロ・ツイートを査収していただきます。 pic.twitter.com/8r5OMrTm9Q — 川崎 (@_rotaren_) January 8, 2019 千葉県船橋市の習志野牧場で今年もタワシが放牧がはじまりました。関係者によると…

はい夜ですね 台風が 来てて 今ちょうど 台風の目の中心に 入ってるのかさっきまでものすごい 雨と風の音と振動が レイジを揺らしてたんだけど りってなんだよ レイジー 家中って言ったのに 今はもうかなり落ち着いてますね鈴虫とか泣いてる この文章は Goog…

だいたいフォントの設定なんて 見てる環境によって違うんだから 外見なんてその程度のものでしょ? そのくらいのものなのに チェッ

朦朧

寒い体が動かない理性よ私を救いたまえ理性的になると一瞬だが、その間だけ痛みが引く寒さも消える理性には、人間らしさがないからである・感情が落ち着いてくれるよう私はスープを飲んでやった感情が取り乱さないよう私が幸せにしてやらねばならない急に手…

www.youtube.com みんな不機嫌さ 腹ペコのガキみたいに こんな不自然な 張りぼての街ずたいに 踊りに行こうが 歌いに行こうが 同じ気分さ 腹ペコのガキみたいに 平和なクレヨンで 描かれた家に住んで 暗い嫌な事件に 慣らされた道ずたいに もう何処へ行こう…

精神と生活

「サイバーパンクな死後の生を約束する謎の4chan宗教」と題したMOTHERBOARDの記事では、TSUKI Projectは「アニメ自殺カルト教団」(anime suicide cult)と表現されています。「アニメ」と「自殺」と「カルト」という、なかなか凄い並びの文字列ですが、一体…

理想と現実の境い目

「つまらないこと言わないで、さあ行こう。ぼくの行動や言葉はすべて君の念願の具体化なんだ。君自身の気分よりもぼくの言葉のほうが君そのものなんだ。ぼくを信じるんだな。君は本当にバベルの塔に行くことを願っていたのだよ。君は知らないかも知れないが…