頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

自己矛盾非受容、父親と実家の記憶、非体系的な歴史

あの手この手で自分を攻撃する。

こういう部分がだめなんだ、という価値観で自分を上書きしていく。

こうありたくないと思う自分を自分で許せないでいる。

それが正体。僕の正体。

ならやめればいいじゃん。

やめるためには、自分が今自分に対してなにをしているのかを把握する必要がある。

僕は自分が自分に対してやっている仕打ちに無自覚的で、無自覚でいることが自然になっている。

自覚するために書くという行為は有効だと思う。

なにも考えずに言葉を連ねることは。

僕が無口で、喋ったり、自分の考えをまとめてひとつの形あるものにしようとする行動に対して消極的なのは、そこに自己矛盾を見つけるのが嫌だからだろう。

「ここ矛盾あんじゃねえか」とツッコミを入れる自分が現れるからだ。

そうだよ、矛盾だらけだ。

整合性が取れてないってことはそれだけ粗があるってことだよね。

粗があることが許せないって?

でもそれが自分なんじゃないか。

粗があって整合性が取れてなくて矛盾だらけなのが僕という人間だよ。

そこを否定してなんになるんだろう?

そこを否定しても僕は変わらない。否定したところで勝手に洗練されたり整合性が取れたり矛盾が消えてなくなるわけじゃない。それはそのままの形でそこにあって、ただ隠されているというだけだ。消えてなくなりはしない。ずっとそこにある。だから認めるしかない。自分の見たくない自分を。違う?

そうですね。

 

なにかテーマやモチーフがないと延々抽象的なこと考えてるな。

テーマがあったところで抽象的な語り口なのは変わらんだろうけど。

最近は、昔のことをよく思い出す。

父親や生まれた家やそこで暮らした日のことを。

もう記憶がさだかでないので父親の印象も印象でしか覚えていなくて、イメージの中のうっすらとした断片的な出来事だけが手がかりになって思い起こされる。変な話だ。実際にまだ生きているはずだし会いに行こうと思えば会える存在なのに。もう二度と手の届かない場所にいるみたいに思う。それは僕が臆病だからなんだろうな。自分という人間を自分以外の他人、人という人に晒すのがとても恐ろしい。僕はいつもここで立ち止まっているんだな、恐怖という崖の前で。考えすぎだよ。イメージに囚われすぎているんだ。エイと踏み出す次の一歩に大事なのは死んでもいいという覚悟で、そして僕には覚悟が足りない。次の瞬間今ここにいる自分は死ぬ、その覚悟があるなら恐怖がなんだというんだろう。僕は死にたくないから死や、恐怖に怯えるんだ。

あ?なんの話だっけ。父親。そう。父親か。なんだかよくわからない。たぶんいい人だったんじゃないか。イメージ1.暴力性。よく母親と喧嘩していた。口論。内容は覚えてない。飯がどうとか。物に当たるってほどでもないけど、怒ると扉を強く閉める癖があって、そう、弟にもその癖があって、僕はその癖が嫌い。イメージ2.優しさ。なんだろう、抹茶味の甘いジュースとか、卵かけご飯、つまみのするめ、そういうのをもらうと嬉しかった。それだけ?よく覚えてない。でも普通に優しかったと思う。暴力振るわれたりとかもないし。よくドライブに連れて行ってくれた。一緒に風呂に入ったり、寝る前に枕元で本を読んで聞かせてくれたような記憶もある。

それくらいしかない。断片的すぎる。なんか具体的なやりとりが思い出せなくて。それは母親も同じなんだけど。単に僕の記憶力がないだけか。

実家での記憶に、僕が学校に行きたくないと抵抗したとき、学校関係者が車で迎えに来て、父親も一緒になって、無理矢理車に載せられそうになって必死で泣いて抵抗した記憶があるんだけど、その顛末も覚えてなくて、それが現実だったのか想像なのかもわからない。想像にしては映像がリアルだからたぶん現実だと思うんだけど。それとは別に、車に乗って学校から出ていって車窓から外を眺めてるイメージがあって、これもいつどこの記憶なのかわからない。なんとなく、転居時の記憶とリンクしてて、転居したことと関係あるのかな、とかそういう、あとから解釈した情報しかなくて、実際の記録としてはわからない。自分の中の履歴が。そういう謎のイメージが点々とあって僕の記憶が形成されてる。なんか説明できるストーリーがなくて、気持ち悪い。学校っていうのは小学校なんだけど。小学校以来校舎に通っていないので。中学は3年間ボイコットだったし、高校は校舎っていうかビルの一角だったし。

なんでこんなこと書いてるんだ?

え?具体的なことが書きたかったからじゃん?抽象的なことばっか語っちゃう自分に嫌気がさした、とかなんとか。

いやそれはいいんだけどなんか結論っていうか……なにが話したかったん?なにが書きたかったんだ。

目的とかあんの?記憶の整理じゃない?自分の中の自分の整理。

それかぁ。

自分の中で自分が整理ついてない感じあるんだよね、それで説明しがたい自分に出会ったとき、人の中に見つけるとき、毎回初対面みたいな反応が起きて。いい加減顔見知りになってもよくねえかと思って。それで書いてる。

幼児の頃の自分。小学生だった頃の自分。それ以降閉じ籠もってた自分と、通信高校生になって以降の自分。

全員バラバラに感じる。

全員同じ自分のはずなんだけど。

やっぱり整理ついてないな。整理つけたいすねー。