頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

どうでもいい

労働ってなんなんでしょうか。

ていうかみんななんで生きてるの?ねぇ?

理由がないと生きていけないと思ってるから多分つらいんだよね。

理由なくても生きられるし、ていうか理由とか別にない。

理由を求めるのって理性が因果関係をはっきりさせようとする習性がもたらす弊害だよ、悪癖だよ。

無意味に生きて無意味に死ぬんだよ。

こう……手のひらがあって、その上に意識がある。

手のひらの上の範囲のものしか意識には世界が見えない、手のひらの外にあるものは見えてない。

そうじゃないですか?

それで、手のひらの上に乗り続けているために苦心するのってなんのためなんですか?

なんで自分は手のひらの上に居続けねばならないと思うんですか?

世界の岸、その淵に立って歩いたり、わざわざ淵から外や奥を覗き込んで見るために、手のひらの上に乗り続けている必要はない。

そこから落ちればいい。

人間的な充足。

自由と幸福。

食い扶持。

使役と忍従。

どうして、なんのために?

本能。

学習。

どこからどこまでが?

楽しいこと、嬉しいこと。悲しいこと、腹の立つこと。

社会。

群れ。個人。生活。繁殖。環境と目的に最適化された機能、文明。正気を失わないためには些細なことに喜びを見出す顕微鏡的な視点を持つことだ。望遠鏡を覗いていても月に手は届かない。おまえの指の腹を見てごらん。関節の影、爪の反射とを。機能的かつ超自然的。意識も同様である。理由を問うのは疲れたろう。おまえの筋肉は硬くへんに後ろ暗い部位で鍛わっている、それはおまえをくるしめるばかりか盲にした、聾にした。ついにきみは石を飲んでクタバッてしまう。軟らかい月の形を夢に見ながらその青にそっくりの病んで痩けた舌を焼べる。街では生き物が歌い、貪欲と争奪が空を舞う、きみは泣き、探す。胸をしばる長い紐、一本のいとであまれた経かたびら、言葉を。さめざめと慰め。葬列はとおく長く果てなく輪を描く、左様ならばこれにて、旅は終わり、劇は閉幕、区切りなく辿りつかない未開の夜に届く、おまえの石は月になる、コロナを求める青舌に!燃える言葉をちりじりに吐き、呪う姿はしゃれこうべ、天を地を指し臓腑を肥やし囃子を誹る遊覧船、吐けよ歌えよげにうるわしい新人類の御開帳、やれ花吹雪それ珠簾、なあきみ、そうしてきみはいずれのうちにもおのずから建てた伽藍の中で再びに溺れ死ぬだろう。笑っているね。それは寂しさか?インクの詰まり。プラスチック製の絶叫。砂礫。穴の空いた背中。春の雨の散弾がうがつ穴の先端にこぼれ流れる血。首を吊る赤ん坊。その玉虫色の瞳。で、顕微鏡を覗いた先になにを見るんだって、ケツの穴?