頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

断片

太陽を肉眼で直視すると眩しくて耐えられないように、生きることはそんな感じ、直視できず目をそらしたくなってしまうものが多い

 

突然なにもかもが新しく、嘘の作り物みたいに見える。ものの輪郭がクリアになって、すべては鮮明なのに遠くてうるさい

 

電線も雲もない晴れた空を見上げると目の中で細胞がちかちかくるくる星のよう。例の糸状のやつも見える。僕の体の中で僕のしらんやつらが元気に僕を維持しててその一端を目視できるのが愉快

 

近所で花火大会がやっていた。駅からの帰り道、住宅街に入り込むとひと気はあっという間になくなり、それまでの喧騒は遠ざかっていく。背中で巨大な振動を感じる。僕の住むアパート周辺はちょうど風下になっていて、辺りは花火の煙でもうもうとしている。霧の中みたいだ。生ぬるい気温。頭のてっぺんまで冷めた湯に浸かってその中をかき分けて進む。