頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

精神と生活

サイバーパンクな死後の生を約束する謎の4chan宗教」と題したMOTHERBOARDの記事では、TSUKI Projectは「アニメ自殺カルト教団」(anime suicide cult)と表現されています。「アニメ」と「自殺」と「カルト」という、なかなか凄い並びの文字列ですが、一体全体どんなコミュニティなのでしょうか。

TSUKI Projectとは、Tsukiというハンドルネームの16歳の若者が2017年1月頃に開始した「プロジェクト」。Tsukiは、以前から自身の頭の中で"Systemspace"と呼ばれる「第二の世界」を構築していました。同時期に匿名画像掲示4chanの/r9k/にTsuki自身が立てたスレッドにおいて彼は、今の世界は消えつつある、しかし多数の人々の共同作業によって人類は新世界に移行することができるようになる、と主張しました。最初はネタだと思って相手にしなかったanon(=名無し)でしたが、徐々に耳を傾ける人々が増えていきました。

そもそも、Tsukiが最初にインターネット上に姿を現したのは、2017年の1月19日、Reddit上の「Maladaptive daydreaming」というフォーラムにおいてでした。Maladaptive daydreamingとは、DSMにも記載されていない、最近になって存在が確認されてきたマイナーな精神疾患ですが、簡単に言えば、強迫的な空想や白日夢によって日常生活に支障をきたす疾患とされています。Tsukiはそのフォーラムで、「自分の白日夢が8月28日までに死ねと言ってくる」というタイトルのスレッドを立てています。そこでは自身の"Systemspace"に関する教説を唱えながら、同時に「"Life"の崩壊を初期化するために8月28日までに自殺しなければならない」といった悲痛とも言える強迫観念や、"Systemspace"を「僕の白日夢の世界」と表現したりと、以降の体系化と抽象化を施された教義と異なり、明確にTsuki自身の、切れば血が出るような実存とオブセッションとに関わっていることが伺えます。したがってTSUKI Projectは、単なるロールプレイ的な"SFごっこ遊び"とも言い切れない「剰余」を抱えていることも確かだと思われます。

(海外の『serial experiments lain』コミュニティについて - Mal d’archive)

 

 

妻に出会う何年か前、本当に酒の飲み過ぎで、病院と留置所を往復していたような時期がある。自分でも抑えがきかなかった。絶対に翌日は生きていないと思った。今日、今この瞬間が最後だと思えた。だから何でも出来た。怖いものはなかった。今、この瞬間。金や名誉なんて無意味だ。明日には目覚めない。この瞬間に世界のすべてを手にしなきゃ、何にもならない。だが、必ず翌日には目が覚めた。生きていた。そう気付いた瞬間には、もう飲み始めている。今日こそは最後だ。冒険に出かけよう。俺はオデュッセウスだ。川崎の日雇い現場。コンパクトディスクのプレス工場。競馬場。売春婦たち。高級ソープランド。渋谷のスクランブル。宇田川の一杯三百円のバー。学生たち。年寄り。成金。イスラエル人の露天商。麻布のバー。知的なスーツ姿の女たち。イラン人の売人。AV女優。クラブでの大喧嘩。ヘッドホンをした家出少女。街には悲しみが溢れていた。酒はアンプだ。研ぎ澄まされた神経が、すべての悲しみを俺に体験させる。瞬時に。次々と。俺はいつも小便を漏らし、歯茎から腐った血を垂らし、酒を飲み、絶叫していた。

俺は買い物が嫌いだ。金を払う度に嫌な気分になる。《それじゃ足りませんよ!》対価はね、単純な物の対価じゃあないんだ。それを作った工場で働いてる方にもね、親がいます。子がいます。彼らにも食事や休息は必要だ。家や病院だってね。その家の大工や病院の職員は? 大工や職員の食事や家や病院は……、対価が、四千百八十円ですって? 足りるわけないでしょう? 大勢いるんだ。彼らの人生には大勢が関わっているんですよ! コーヒー豆はエチオピアの奴隷が時給五円で集めているんだ!アンタはその全員に金を配って回るつもりですか? お礼でも言いながら? アハハハ! でもね、そんな必要はないんです。社会に、貢献してください。一生をかけて、社会の一員として、生き抜いてください。みんなそうしています。わかりますか? 善意ですよ。だからこの金額なんです。もしアンタがそれを拒否するなら、千倍くらいの代金が必要です。それから世界一周。わかります? 出世払いで結構なんですよ。或いは今までの善行、貢献。助け合いですよ。持ちつ持たれつ。おわかりですか?
思わずレジ係の中年女を殴り倒しそうになる。よくない兆候だ。俺は病気だ。妻はああ言っていたが、長い旅の間に、俺は完全に頭がイカレてしまっただけなのかも知れない。レジの女に罪はない。政府や金持ちだって同じだ。こいつは原罪なのだ。俺たちは最初から頭がおかしい。うまくやれるように出来ていない。生命の神秘だ。森羅万象は不良品の山を大量に生み出している。仏とか、菩薩とか、いったいあの表情は何なんだ?《まったく、ご愁傷様です》そんな面だ。だが、まあいい。人生に災厄はつきものだ。くよくよしても仕方ない。

死は感情じゃない。死だ。俺の頭では少しわかりにくい。だが、他人の死、というやつは理解できる。というか、たぶん人間は他人の死しか理解できない。他人の死を解釈して、それを他の人間と共有しているだけだ。実際の死が何なのか、誰もわからないし、理解していない。だから俺の感じた死の気配は、幻想だ。おまけに大抵の人間が共有している。共有された幻想。それはほとんど事実と同じだ。だが、事実ではない。
(川井俊夫『オデュッセイア』 - 小説投稿エブリスタ)

 


この社会はお金があれば生きてけることになっていて
たとえば宝くじで3億円当たれば
一生働かなくても生きていけるけど(散財しなければ)
もし日本人全員が3億円を手にして
全員が働かなくなったら社会から労働力が消え失せて
誰も物を作ったり売ったりしなくなるので
お金の使い道もなくなって
社会が崩壊します
(´~`)アハハ
つまり大多数の人は真面目に働くという前提の上ではじめて
「お金さえあれば働かなくても生きていける」という例外が成り立つわけです
(o゜ロ゜)o
そう考えると社会というのは
圧倒的な労働力に支えられて成り立っているわけです
(゜~゜)
ときどきニート生活保護が問題になるけど
引退した高齢者とか病気の人を除けばそういうのは例外で
私たちの人生の多くの時間は
仕事に費やされることになります
(゜~゜)
なので人生において仕事というのは大きなウェイトを占めるわけだけど
仕事が楽しいとは限らなくて
単調なつまらない仕事の方が多いと思うんですよね
(゜~゜)
ふみっこの周りには
仕事が楽しい!なんていう人はほとんどいません
(゜~゜)
でも仕事がつまらないからといって
それで絶望したり自殺したりする人も滅多にいません
(゜~゜)
たまに働き過ぎの過労死がニュースになりますが・・・
(´ロ`)
人が自殺する理由の大半は
病苦か借金苦であり
「働きたくないから自殺した」なんて人は聞いたことないですよね
(゜~゜)
それはつまらない仕事つらい仕事でも
死ぬよりは働いた方がマシだからでしょう
(゜~゜)
それはお金のためというよりは
「個体維持の本能」があるからです
(o゜~゜)oホエ?
生命には生きようとする本能があって
苦しくても生きていくようにプログラムされているのです
(゜~゜)
それは人間以外の生物を見てみるとよくわかります
(゜~゜)
生物の行動原理というのは単純で
「個体維持」と「種の保存」のためだけに生きているわけで
生がどんなに苦行であっても生きていくようにプログラムされています
(゜~゜)
人間も同様であり
仕事や人生がつまらなくても
つまらないことを理由に死ぬ人なんていなくて
つまらない状態のまま
つまらない仕事をして生きていくことになります
(´~`)アハハ
ただ生きていく(食べていく)ために働く
それが生物として抗うことのできない基本プログラムなのです
(o´~`)ノふわーい
(つまらなくても生きていく人生 : ふみっこ哲学(゜ロ゜))