アーティクル・トゥエルブ・オブ・ザ・コンスティテューション
「いいか。君に取れる選択肢は二つある。やるかやらないかだ」
なにと、なにを?
「選択すること。決定すること。意思を貫くか、それを放棄するか」
違うよ。意思は貫くものじゃない。ただそこにあるものだ。そして流動的なんだ。固定的なものじゃない。いつだって同じ形を取ってはいない。僕は選択や決定なんてしてこなかった。ただ、そうするしかなかった。そうするしかなかったからそうしてきた。それは放棄じゃない。でも決定でもない。身を任せたんだ。
「責任を取るんだ。君が損なってきたものへの償いをするんだ。君が傷つけてきたものへの弔いをするんだ」
ああ~それで、それでそれでその先になにがあんの、自己憐憫以上のなにが?僕にできる埋め合わせなんてたかが知れてるんだよ、あんたはそれをわかってない。僕がするべきなのは決意の禊じゃない、汚泥にまみれた呼吸だ。汚いなりに、埋め合わせの方法を考えるしかない。綺麗にはなれない、なぜなら、穢れを穢れだと感じているから。汚い自分のまま、僕を傷つけた、僕が傷つけたあなたと向き合おう。
それはともかく爛漫すよ