頭の隙間のダイアログ

日記。筆記開示。オートマティズムの精神。自己対話。

職業斡旋所へ行き、ピックアップしてあった仕事に面接の応募手続きをすませる。仕事の内容、通勤の都合、労働時間云々の確認を経る。斡旋所職員は柔和さと冷たさを両立させた慣れた仕事で、電話越しに僕の雇い主、になる可能性のある人物とやり取りをし、時折僕に質問が飛び、また電話越しにやり取りが繰り返される。やり取りが終わる。僕は外に出る。外に出て、街を歩く。ふらふらあてもなく歩いてたどり着いた神宮や、図書館に寄って、朦朧と過ごす。代表者からの、折り返しの連絡を待つ……来る。履歴書を送付されたし、面接日はその後の判断で決定する。との旨。はーい……。郵便局で切手を、コンビニで履歴書を買い、帰宅後、さっさと書いてしまう。下書き、清書。1年以上前に撮ったけどほとんど変化ないからええやろと、有り物の証明写真を貼り付ける。宛名を書く、切手を貼り付ける。完成。徒歩5分に位置するポストまで、歩いていって、投函。
ムシャクシャして、いてもたってもいられず、なにに心乱されているのかわからないまま、茫然自失と、一方でシラけながら、自分の感情を眺める。眺めながら、あほみたいに歩いていた。疲れた。二駅分くらい歩いた。二駅分で疲れる程度の体力にも、辟易する。実家に住んでたときはもっと出不精だったから、そのときからしたら今は、ずいぶん体力ついたほうなんだ。
おや。日記らしくなってきた。そうだよ。こういうのが書きたかった。観念的なことばかり考えてしまうから、人と話せない、という思い込みがある。観念的なことは話題としては最悪なんじゃないか?そう思う、僕は、ただ居心地の悪い場所で、延々居心地の悪さを感じていたくない。居心地の悪さは、与えられるだけのものじゃなく与えるものでもある。僕が居心地の悪い思いをさせるときにも、発生する。なぜ居心地が悪いかって、僕は生活をどうでもいいと感じるからだ。どうでもいいから興味もない。興味のないことに話すべき言葉はない。生活をないがしろにするのをやめたいんだ。その中にだって僕は楽しみを見出すさ。僕はそれを捕まえよう……。
図書館。適当に棚を眺めて、なんか、日本史の情報を簡略化して、くだけた口調で説明してる本とか読んだ。あとデンマークの文化を紹介した本。手にとって目次見ただけで本文読んでないけど…。日本史ね。なんか人類史に思いを馳せたり、文明や国の興り、みたいな現象自体に対してはすごく興奮を覚えるんだけど、知識を前にするとどうでもよくなってしまう。なぜなんだ?
神宮。街中、車通りの普通にある場所に突然別世界が立ち現れるので、おもしろい。老人の団体が和やかになよやかに参拝、バンの後部座席から降ろされていく車椅子、フードとネックウォーマーで頭部を武装してイヤホン挿した兄ちゃん。などなど。人の流れ。喧騒。他人。隣人。表面的な、人格の見えない世界。
いつものスーパーでコロッケが安かったから買って、夕食に食べた。コロッケすき。あと納豆にネギ乗せたのと、ブルーベリージャム入れたヨーグルトと、バウムクーヘンひとかけ食べた。取り合わせめちゃくちゃだな。好きなときに食べたいぶんだけ食べたいものを食べれるの最高!最高だよぉ!
眠い。眩しいからもうLEDライトは消して、電球色のデスクライトだけつけて、スマホでポチポチ書いている。借りた本をだいぶ読み進んで、満足した。
生活、すげえ興味あるのかも。興味っていうかこだわり。こだわりの説明の仕方ってどうすりゃいいんだ、難しい。とにかく好きに過ごしたい、それだけだよ。くつろぎたい……それがすべて。好きに過ごせない、くつろいでいられないのが、居心地の悪さ。